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【防災瓦】とは

【防災瓦】とは

F形瓦のフックによる嵌合方式

施工事例にちょくちょく登場する【防災瓦】についてのご紹介です。

新築やリフォームで屋根材を選ぶ際、瓦は「重いから地震に弱いのでは?」とか「台風の時飛ばされるのでは?」という理由で避けられる方もいらっしゃるかもしれません。また、施工事例でも多数ご紹介しております〈瓦から瓦への葺き替え〉についても、「瓦のままじゃ屋根が軽くならないから意味がないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

現在製造されている釉薬瓦やいぶし瓦などの粘土瓦(粘土で成形し焼成した瓦)には、地震や強風対策用の“組み合わせ葺き”をするように設計されているものがあり、一般的に
【防災瓦】と呼ばれています。

【防災瓦】は、瓦に突起物やフック部分を作り、隣接する瓦同士を相互に組み合わせることで、複数の瓦が一体となって瓦の浮き上がりや破損、脱落等を抑制します。

また、施工は、ガイドライン工法(国土交通省国土技術政策総合研究所、国立研究開発法人建築研究所 監修)で行います。
これは、旧来の土葺き工法とは違い屋根に土を載せないので軽く、瓦全数を釘で留め付けているので、地震にも強風にも強いのです。
【防災瓦】とガイドライン工法による瓦葺きは、引き上げ試験や回転試験によって、震度7クラスの地震や全国の基準風速(最大46m/s)の風に耐えられることが確認されています。


ここまで、【防災瓦】の“防災”力について書いてきましたが、【防災瓦】には、ほかにも他にもいろいろないいところがあります。
耐久性が強く、錆や色落ちなどによる塗り替えの必要がなくメンテナンス性が高い。
遮音性、遮熱性が高いことも粘土瓦の特徴で、温暖化対策にもお勧めです。

【防災瓦】は、東日本大震災復興住宅に採用されたことからも、災害に強い屋根材であることがわかります。

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